2009-07-14から1日間の記事一覧
もうひとつ、司馬遼太郎を見直したきっかけが本書だ。司馬遼太郎は、人物、英雄を描くだけという印象が強かったのだが、この本では、登場人物の意識をつうじて、日本古代の律令制から中世の封建制への制度変動を描くことに成功しているように思う。義経やそ…
中学、高校の頃、小松左京や星新一、筒井康隆など日本のSFを結構熱心に読んでいたのだが、父親の書棚にあった司馬遼太郎を時折読んだ。現在覚えているのは、『燃えよ剣』、『新撰組血風録』、『竜馬がゆく』、『坂の上の雲』、『峠』など。幕末の群像を描い…